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近視治療

近視について

近視とは、遠くのものがぼやけて見え、近くのものは比較的よく見える目の状態を指します。目に入った光のピントが網膜の手前で合ってしまうため、遠くの景色や文字がはっきり見えにくくなります。
主な原因は、目の奥行き(眼軸)が成長や遺伝の影響で伸びすぎることや、角膜や水晶体の屈折力が強すぎることです。近視を放置すると、単に視力が低下するだけでなく、網膜剥離や緑内障などのリスクが高まることもあります。そのため、早めの発見と適切な矯正・治療が大切です。

近視は万病のもと!?

小学生の46%、中学生の73%、高校生の91%が裸眼視力が1.0を下回っており、その大部分が近視によるものです。
しかも最近のスマートフォンやタブレット端末の仕様頻度が増えている昨今、近視の子どもは世界中で増えています。そして我々の住む東アジアにおいてその増加が著しく、人種による違いも指摘されています。近視になったら眼鏡を掛けて終わりと思われておりますが、多くの近視は眼球の形が変化する軸性近視です。
「近視は万病のもと!?」と書きましたが、目の長さ(眼軸長)が26.5㎜を超える強度近視の25%の方が75歳以上で視力障害に至ります。近視の度数が増えるごとに近視正黄斑症、後嚢下白内障、網膜剥離、緑内障のリスクが指数関数的に増加するのです。
逆に近視の度数が1D減ると近視性黄斑症は半分以下に、視力障害は1/5にリスクを減らす事が出来ます。すなわち、いかに近視の進行を抑制してあげる事が子供達の将来の視力障害、眼疾患のリスクの軽減に直結すると言えます。

近視が増えている背景

近年、子どもの近視が増えている原因は、いくつかの生活習慣や遺伝的要素が重なっていることにあります。
具体的には次のような理由が挙げられます。

  • スマートフォンやゲーム、長時間の勉強で近くを見る時間が長くなっているため
  • 外で過ごす時間が減り、太陽の光を浴びる機会が少なくなっているため(野外活動は近視の発病率を下げ、遺伝要因より重要な可能性がある。)
  • 両親のどちらかが近視の場合は約2倍、両親とも近視の場合は約5倍の確率で、お子さまも近視になりやすいため

このような理由から、子どもの近視は年々増えてきています。

近視が増えている背景

当院の治療方針

当院では、成長期のお子さまの目の健康を守るため、近視の進行を抑える治療や、日常生活での見え方を改善する方法を年齢やライフスタイルに合わせてご提案しています。もちろん、成人の方の近視矯正や進行抑制にも対応しています。
検査結果をもとに、患者さまの 年齢・生活スタイル・目の健康状態 に合わせて最適な治療法をご提案いたします。

近視治療を始めるための検査について
近視治療を行う前に、まずは 目の状態を正確に把握する検査を行います。検査では以下のような内容を確認します。 視力検査…裸眼・矯正視力を測定し、現在の見え方を確認します。 屈折検査…近視・遠視・乱視など、目の屈折状態を調べます。小児においては正確な屈折検査のために調節麻痺下での屈折検査が必要です。 眼軸長測定…近視の進行と深く関わる「眼の奥行き(眼軸)」を測定します。 角膜形状解析…角膜の曲率や微細な凹凸(不正乱視)を詳細に把握し、視機能への影響を把握します。 眼底検査…網膜や視神経に異常がないか確認し、近視による合併症のリスクをチェックします。
当院の治療方針

当院の治療方法

アトロピンと言うお薬の点眼が近視の抑制に有効である事は以前から知られていましたが、当初は濃度が濃い点眼を使用しており羞明などの副作用等で一般化しませんでした。
しかし近年、低濃度アトロピンが開発され副作用を抑えながら近視の抑制効果が有る事が認められようになりました。特に近視の多い東アジアを中心に10年以上前から使用されるようになり、その近視抑制効果がエビデンスを持って使用されています。そして我が国でも2024年12月に厚生労働省の承認を得て、2025年4月から自由診療での処方が可能となりました。
当院でも低濃度アトロピン、オルソケラトロジー、多焦点コンタクトレンズ等による近視抑制の治療を開始する事となりました。
お子さまやご自身の目の状態に応じて、最適な方法をご提案いたします。

リジュセアミニ点眼

リジュセアミニ点眼薬は、低濃度のアトロピンを成分とした点眼薬で、近視の進行を抑える効果があるとされています。
子どもの近視の進行を抑制する目的で、「リジュセアミニ点眼液0.025%」が2025年4月から発売開始されました。
夜寝る前に1日1回点眼することで、眼軸(目の奥行き)の伸びを抑える働きがあります。

リジュセアミニ点眼の特徴

①近視進行を抑制
特に小児の近視進行を遅らせる効果が期待できます。
②安全性が高い
低濃度のため副作用(まぶしさや手元のピントが合いにくいなど)が少なく安心して使用できます。
③使いやすい使い捨てパッケージ
1回分ずつ容器にパッケージされているため、防腐剤を使用せずに長期保存が可能で、衛生的に使用できます。
④簡単に続けられる
寝る前に1滴点眼するだけなので、お子さまでも取り入れやすい治療法です。
⑤眼鏡やコンタクトとの併用が可能
視力を矯正する手段と組み合わせて使用できます。

リジュセアミニ点眼の対象の方

・成長期のお子さま(6〜12歳頃)
・軽度〜中等度の近視(-6.0D以下)
・3ヶ月ごとの定期検診が可能な方

治療費

リジュセア・ミニ0.025%点眼液1箱
(30日分)
4,380円
適応検査料(初回)
3,000円
定期検査料
2,000円
リジュセアミニ点眼 リジュセアミニ点眼

治療の流れ

事前検査
①事前検査リジュセアミニ治療の対象となるかを視力、眼圧検査、屈折検査、眼軸長検査、角膜曲率半径検査等で確認します。
治療開始
②治療開始薬の効果や副作用、費用、通院の間隔について保護者の方にご説明します。毎晩寝る前に、リジュセアミニを1滴さします。
1ヶ月検査
③1ヶ月検査検査、診断、点眼薬使用後の状況を確認し、問題が無ければ点眼を90日分処方します。
定期検査
④定期検査問題がなければ3ヶ月受診していただき点眼を90日分処方します。以降同様に繰り返します。

※効果を安定させるために、少なくとも2年以上の継続治療が推奨されます。

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーは、就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装着して、角膜の形を一時的に変えることで、日中は裸眼で過ごせる近視矯正の方法です。成長期のお子さまや仕事やスポーツで裸眼視力を確保したい方に適しています。

オルソケラトロジーの特徴

①日中は裸眼で過ごせる
レンズは寝ている間だけ装着するため、日中は眼鏡やコンタクトなしで生活できます。
②近視進行の抑制効果
特に小児や若年層では、眼軸の伸びを抑える効果が報告されており、近視の進行を遅らせることができます。
③可逆性がある
使用をやめれば角膜は元の形に戻るため、強い負担や永久的な変化の心配はありません。
④安全性の高い治療法
適切なレンズ選定と定期検査により、安全に使用できます。
⑤スポーツや習い事に便利
日中に眼鏡やコンタクトレンズを使えない場合でも視力を確保できるため、運動や習い事にも便利です。

オルソケラトロジー対象の方

・成長期のお子さま(6〜18歳頃)
・軽度〜中等度の近視の方
・日中に眼鏡やコンタクトを使えない方

治療費

適応検査料(両眼・片眼 共通)
10,000円
初回治療料(両眼)
125,000円
初回治療料(片眼)
60,000円
定期検査料(両眼・片眼 共通)
20,000円/年間
レンズ再作成料
38,500円/枚
ケア用品代
8,800円〜/3か月
点眼等
必要時に別途
オルソケラトロジー オルソケラトロジー

治療の流れ

適応検査
①適応検査近視の度数や目の形・健康状態を検査して、オルソケラトロジーが使えるかどうか判断します。
初回装着・練習
②初回装着・練習初めてレンズを装着してみて、視力や見え方に違和感がないかを確認します。また、問題なくレンズの付け外しができるように練習します。
1ヶ月検査
③1ヶ月検査就寝中にレンズを装着し、朝起きたら外す方式で使います。日中は裸眼(または矯正なし/最小限)で過ごします。
定期検査
④定期検査装用開始後、3〜6か月ごとに通院して視力・目の健康・レンズのフィット状態を確認します。

※装用をやめると数日〜数週間で元に戻るため、毎晩の継続使用が必要です。

多焦点コンタクトレンズ

多焦点コンタクトレンズは、1枚のレンズで遠くも近くも見えるように設計されたコンタクトレンズです。近視の進行を抑える効果もあり、特に成長期のお子さまや日中コンタクトを使用したい方に適しています。

多焦点コンタクトレンズ対象の方

・成長期のお子さま(6〜18歳頃)
・軽度〜中等度の近視の方
・日中コンタクトを装用できる方

多焦点コンタクトレンズ